Hayato Kumagai
Hayato Kumagai
二人展
息吹く
2023.02.24-03.05
Pastoral

季節の野草で染色した古布
タンニン鞣しの牛革
一針一針 呼吸をするようにものをつくる

縄文 アイヌ ウィルタ ナーナイ 鹿の角
自分の模様をさがす旅で生まれた 樹皮の切絵と
北での暮らしから辿り着いた 白樺の椅子

つくると暮らすとが日々巡るなか
ふたりの手から息吹くように生まれたものたち
ぜひゆっくりとご覧ください

革作家・服部美咲さんとの二人展をPastoralで開催することになりました。
お声がけくださったのは帯広の雑貨店・Pastoralの中川さん。十勝に移住して以来、足繁く通っている大切なお店で展示ができること、心より嬉しく思います。

僕は今回、最近の投稿でおなじみの白樺の椅子を展示するのと、白樺の樹皮でつくった切り絵をメインに展示する予定です。
アイヌの造形に惹かれたことが北海道移住のきっかけのひとつでしたが、こちらへ来てから北方民族の流れを知り、血を越えて通うその連綿とした造形感覚に魅了され、自分が世界へと繋がる入口のようなものを見出しました。以前からつくってみたかった白樺樹皮の切り絵で、今回は色々と遊んでみる予定です。

にんにんさんとは去年十勝で出会いました。いつも滲み出ているその温かな人柄にお会いするたびほっとするのですが、手から生み出されたものたちには確かな芯の強さと、しなやかな自然の息遣いのようなものを感じています。
今回つくられた野草染めの古布のバッグは僕も実際に手にとってみたのですが、風合いが本当にすばらしく、思わず「ほしいです…!」と言ってしまいました。笑

久しぶりの展示、よいものになるよう頑張りたいと思います。
展示期間中もなるべく在廊するつもりなので、様々な方とお会いできると嬉しいです。
椅子にもぜひ、座りにいらしてください!

✳︎

urarkanto・熊谷隼人 二人展「息吹く」終了しました。
会場までお越しくださったみなさま、ご興味を持ってくださった方々、Pastoralでの展示をお誘いくださった中川さん、そして今回展示を共にしてくれたにんにんさん。本当にありがとうございました。

北海道に来て以来、展示をする機会が本当に少なかったので今回久しぶりに展示できたことが、まず何よりも嬉しかったです。十勝に来てからお世話になった方々にたくさんお越しいただけたこと、札幌や美深など遠方からも駆けつけてくださった方がいたこと、有難い限りでした。
白樺のゴッホの椅子にも、多くの方から反応をいただけて嬉しかったです。

絵については作品があまり多く用意できず、反省点も多かったのですが、ELEPHASの表紙絵を展示したことに思いのほか反響があったり、やはり展示できたこと自体が嬉しかったです。
白樺樹皮の切絵もまだまだ可能性がたくさん眠っているので、今後が楽しみです。鹿皮や魚皮でも切絵ができないかな、などと思ったり…。

にんにんさんとは四日間一緒に在廊するなかで、十勝でものづくりを続けていくことについてたくさんお話をしたり、展示中の振舞いなど、学ばせていただく部分がたくさんありました。何よりもその温かな人柄に、終始安心して展示をすることができました。彼女の生み出したものたちが今後多くの人々の手に届くことを、心から希っています。

展示終了後、にんにんさんと物々交換的に(?)椅子と鞄を贈りあうことになりました。撮影の時から不思議なほどしっくり来ていたので、凄く嬉しいです…。今後旅先にどんどん連れ回していきたいと思います。

いずれまたPastoralさんで、今度はより良い展示ができるように頑張ります🦌