風の樹
山竹
風は樹から生まれ
秋の夜に
遥か北方から
南の熱き大地へと奔り
根を下ろす
𓆱
(以下、山竹さんのご紹介より)
熊谷隼人の絵画と初めて出会ったのは、小豆島の橡人にて。冬の日、薪の煙が漂う中、静かな海に浮かぶ花寿波島を眺めながら、切り絵の動物たちが山小屋の中で舞い踊る、まるで白昼の幻のようでした。
「ある夏の日、森の中で偶然、鹿のような樹を見つけました。その瞬間から、私の人生は別の方向へ歩み始めた気がします。」
《風の樹》というイメージは、樹から風が生まれ、秋の夜に南の大地へと流れていく姿を思わせます。その流れは単なる地理的な移動にとどまらず、自身や自然、記憶や根源を探し求める旅でもあります。
熊谷さんの絵画は、切り絵とコラージュによって森羅万象の姿と魂を再構築し、原初の力と自然の光を宿し、神話的な物語空間を生み出します。
神秘的でありながらも生命力に満ち、私たちの心を深く揺さぶります。
北海道に暮らす熊谷さんが、北方の物語を携えて南の島へとやって来ます。山竹の小屋にて、彼の絵画に宿る根源や信仰を皆さまと共有し、それぞれの心にある「風の記憶」を探し求めたいと思います。
(以下、熊谷の文章)
10/3-19に行われた台湾・山竹さんでの展示は、オンラインでの展示が10/26で終わり、すべて終了となりました。
期間中に山竹さんへお越しくださった方々、展示に心を寄せてくださったみなさまに心より感謝申し上げます。
自分にとって海外で初めての個展となった今回の展示は、山竹さんにとっても初めての絵画の展示ということもあり、お互いに様々なことを模索しながら準備を進めていきました。
特に切り絵の生きものの展示については、山竹さんの友人であるTingさんに額縁を制作していただき、結果的に素晴らしい形で展示することができました。今後国内での展示でも、Tingさんの額縁をぜひご紹介できたら、と思っています。
また展示期間中も山竹のおふたりは作品の見せ方について何度も検討してくださり、まるで生きものたちがその都度自然な場所を見つけようとするかのように、展示に変化を与えていただきました。
作品の見せ方はもちろんのこと、展示全体について様々な視点から、おふたりの経験をもとにたくさんのご助言をいただけたことが、大変有難いことでした。
絵を描くこと、展示すること、そして人々の手に作品を届けること、それぞれについてより考えを深めていきながら、今回の経験を今後の展示に活かしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
作品の発送準備は順次進められているところです。作品をご購入くださったみなさま、もうしばらくお待ちくださいませ。
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10/5のLiveを共にしたphokaさんと、先日同じ故郷である新潟で再会したとき、あの時を振り返りながら「こわい時間」があったことを思い出していました
今思うとそれは、これまで経験した自分のLiveで初めての出来事だったかもしれません
描くことのただなかで“畏敬”のものへとふれようとするとき、それは不可避なのかもしれません
これからはもっとこわい絵を描けたら、とも思います
(自分にとって切実な体験は、思えばいつだって”こわい”という感覚をふくんでいました)
また台湾で展示できる日を夢見て🦌

