baobabが秋に九州で行うライブツアー「かぜつちうた」のメインビジュアルを担当しました。
ツアーの舞台となるそれぞれの土地とテーマ（長崎「歌を編む」・熊本「土を編む」・鹿児島「風を編む」）から膨らませた種々のモチーフを円形のなかに三つ巴で表して、全体が巡り、循環していくようなイメージを表しました。
外枠と内枠には装飾的要素として文字（古ラテン文字風）を目立ちすぎない程度にあしらい、中心にはロゼッタの透かし彫りをイメージした文様を取り入れることで、全体に華やかさを加えています。

baobabのおふたりと初めて出会ったのは2019年3月のこと。当時の自分は巨きな絵の制作と展示がちょうど終わった頃で、ひょんなことからカテリーナ古楽器研究所の存在を偶然知り、衝動に駆られるようにして大分・山香の工房を訪れ、そこで未來さん・舞香さんとお会いしました。
そのあと５月に行われたカテリーナの音楽祭「SING BIRD CONCERT FINAL」において、フライヤーのメインビジュアルに自分の絵を使わせていただくこととなったほか、当日会場の奥にある森で巨きな絵の屋外展示を実現させていただくなど、大変有難い機会をいただきました。自分が生まれた土地でもある大分での特別な出会い…そのご縁がこうして続いていくことを、心から嬉しく思います。