Hayato Kumagai
Hayato Kumagai

titleかたちのみなもと
date2017.11
mediumacrylic, pastel on paper on wood
size606×910mm

点描は、かたちにおいても色彩においても、みずからのうちに潜むプリミティブな拍動を伝わせる手法だと思う。はじめに絵が描かれたのは、洞窟などの壁だった。そしてそこには何かが描かれる前から、既に無数の色彩とかたちが存在していた。白の上に描く概念が生まれたのは、もっと後のことだ。自分が求めてやまないのは、キャンバスという概念が生まれる遥か以前の感覚なのかもしれない。いやもっというなら、人が生まれる前にすら遡れるのではないかと思う。カンブリア紀においても、生命は何かを「描いて」いたのだから。