Hayato Kumagai
Hayato Kumagai
四人展
洞窟とスピカ星
2019.05.03-05.16
ちせ

西野詩織 谷内亮太
熊谷隼人 森彩花

この度 2019年5月、彫金作家の谷内亮太と陶作家の西野詩織の共作によるジュエリーブランド「洞窟とスピカ」を発表することとなりました。
金属と陶という それぞれの素材と向き合い続けた中で、装身具の制作においては共通して大切にしている想いがあります。
ただ身につけるというだけではなく、手にした人の願いや物語を宿す、しずかな入れ物のような存在であってほしいというもの。
またものづくりのルーツなど重なる部分も多く、互いに40代を迎えるこのタイミングで 二つの素材の良さを補い合う 新しい表現の足跡を残す選択をしてみました。
昨年よりあたためていた洞窟の闇の世界と、光のさす外側の世界をコンセプトにお届けいたします。
はじまりは”ちせ”にて 二人の平面作家、熊谷隼人さんと森綾花さんをゲストにお迎えして発表いたします。
鋭敏な眼差しでイノセントな命の煌めきを紡ぐ熊谷さんの作品と、限られた色調の中に豊かな叙情性を感じる森さんの作品。
ハッとさせられるような20代のお二人の作品は、洞窟の案内人のようにわたしたちを導いてくれます。
“今を生きる僕たちの宝ものはどこに 重ねた時間のなか
歩いた道のりのなか 涙で濡れた瞳のなか
愛してみた胸のなか…
歩みつづける 光が指す先に
ほんとうの出口を 見つけられますように “

【期間中のイベント】
5月3日(sat) 17:00 ~  場所 出町柳鴨川三角州にて
熊谷隼人 ( ライブペインティング)× このえのこ ( クリスタルボウル)

✳︎

お越しくださったみなさま、ありがとうございました。この気むずかしい時代にあって、たしかな視座を持った尊敬するつくり手たちと表現の場を共にできたこと、なんと幸せなのだろう…と思います。
したたかさとやさしさが、密かに溶け合った場所
委ねていけるくらがりと、ひかり
そんな風に感じました。

会期中には、鴨川でこのえのこさんのクリスタルボウル演奏と共に、ライブドローイングを行いました。
現れた絵は両手を広げる人のような形をしていた、あるいは陽と山かもしれない。ライブドローイングはいつも完成形云々より過程に重心をかけてしまう。かといってエンターテイメント(見せる)にもあまり傾かない。ただ描いている人がいるのだけど、それを誇示したいわけでもない。不思議な感じ。
屋外でのパフォーマンスは多分これが初めて。得難い経験ができて幸せでした。