Hayato Kumagai
Hayato Kumagai

titlehozho ホッジョー
date2025年3月
mediumネパール手漉き紙、アクリルガッシュ
size603×442mm

hozho(ホッジョー)はネイティブアメリカンのナバホ族が大切にしていることばの一つで、美しく、調和に包まれた世界を意味するのだという
(日本語だと"和"ということばが近いと、河合隼雄は「ナバホへの旅 たましいの風景」という本で綴っている)
それはたとえば食べ物を余分に取り過ぎないこと、植物を根こそぎにしないことなどのように、世界が存続するようバランスをとることでもある

"ホッジョー"の意味するところを自分が正確に掴めているとは到底思えないけれど、それは真木悠介が「気流の鳴る音」の中で引いていた、あのうつくしいナバホ族の讃歌に通ずるものがあるように思う

"美がまえにある
美がうしろにある
美が上を舞う
美が下を舞う
私はそれにかこまれている
私はそれにひたされている
若い日の私はそれを知る
そして老いた日に
静かに私は歩くだろう
このうつくしい道のゆくまま"

絵を描きすすめていく中で、突如としていびつな形の太陽があらわれた
そこへ向かっていくように生きものたちが生まれていき、火が焚かれ、全体が形づくられていった
まるで太陽祭のように

春分の日に生まれたこの絵は、自分にとっても何かはじまりを告げるようで、とてもうれしかったことを憶えている