巨きな絵の巡回展
風の舟

一ヶ所目

灯里(北海道・幕別町)

2023/5/30~31

四年ぶりに立ち上がった巨きな絵 2023.5.31
灯里・店内での展示風景 2023.5.30 巨きな絵の設営準備 2023.5.29 OUR songs 2023.5.31

巡回展のはじまりの場所は、まず自分が住む北海道から、と考えていました。

十勝・幕別町にあるお店”灯里”は、オーガニック野菜を育てている小笠原農園が直営するカフェです。以前は”菜びより”という名前のお店でしたが、2023年4月に店名を変えてリニューアルオープンしました。

2022年の夏に小笠原農園の咲子さん(さこちゃん)と出会い、それ以来自分のパートナーである邑里さんと一緒に小笠原農園の畑でお手伝いをさせてもらったり、時々美味しいお野菜を分けていただいたりと、有難くもあたたかい繋がりが続いてきました。
そして巡回展の開催にあたり、時をほぼ同じくして新しいお店を立ち上げようとしていたこと、そして灯里という名前にも導かれるものを感じて(巨きな絵の題名は”はじまりの灯”)、展示をお願いすることとなりました。

巨きな絵の設営準備 2023.5.29

巨きな絵の設営は、邑里さんと小笠原家、そしてさこちゃんのパートナーであるゆきくんを総動員しての作業となりました。巨きな絵のパーツたちを凧糸で結んだり、展示場所にあらかじめ切り出してもらった木を地中に埋めて立ち上げたり…巨きな絵の展示は、自分ひとりだけでは到底できるものではなかったということを久しぶりに思い出していました。

本来巨きな絵の展示を予定していた5月30日は天候が怪しかったため、この日は巨きな絵の展示を見送り、屋内でその他作品の展示を行いました。13時からはツキイチパン屋さんの出店もあり、魅力的なパンがたくさん並んでいて見応えたっぷりでした。自分も店内に在廊しながら切り絵の生きものを描いたり、巨きな絵のポスターをご購入くださった方たちのサイン会?を行ったりしていました。

灯里・店内での展示風景 2023.5.30

そして翌日31日、快晴のなか、巨きな絵は四年ぶりに見事立ち上がりました。ところが風があまりに強く、文字通りの風の舟すぎて笑っているうちに、絵が早速ビリビリ破け始めたため、急きょ裏にブルーシートを取りつけることに。小笠原家総動員による早業のおかげで、かなり風を抑えることができました。

午後からは白紙を広げ、みんなで絵を描くOUR songsの時間に。鮮やかな空と大地が描かれていきました。平日のため大人の参加者がほとんどでしたが、この日のために学校を午後休んで駆けつけてきたという女の子もいて、とても嬉しかったです。

日が暮れるにつれてさらに風が強くなり、これ以上の絵の損傷を避けるため、野原におろすことに。夕暮れの木漏れ日につつまれた絵も、またきれいでした。

OUR songs 2023.5.31

余りある追い風を受けながらも、巨きな絵の巡回展は舟出をむかえることとなりました。
さまざまなハプニングに見舞われましたが、五月の十勝にふさわしい鮮やかな青空とみどりのなか、開催できたことが心から嬉しかったです。(その中でいただいた灯里のお弁当も最高でした)
お越しくださったみなさま、そして灯里のさこちゃん、ゆきくん、みなこさん、たもつさん。本当にありがとうございました。打ち上げで小笠原家とレタしゃぶ(レタスのしゃぶしゃぶ)の時間を過ごしたことも、温かな記憶として残っています。

二ヶ所目
雨灯(新潟・新潟市) >